エンジニアの世界とは、基本的に実力主義です。
納期に遅れることなく、間違いなく納品できるかが重要であり、単なる経験年数や年功に左右されにくい世界です。
まして会社員から独立したフリーエンジニアの場合は、その実力主義はさらに加速するでしょう。
クライアントはエンジニアがアピールする能力を見て依頼するかを決め、納品された製品を見て契約を続けるか判断します。
そのため、フリーエンジニアが生計を立てられるか否かは本人の能力にかかっているのです。
よって、求められるスキルも幅広くなります。
まず、優れたプログラミングスキルや技術力です。
これは最も基本的でかつ重要な能力です。
この点に自信がなければ、クライアントにアピールすることも仕事をこなすこともできません。
また、クライアントとのやり取りをする際にはビジネスマナーに注意する必要もあります。
フリーエンジニアは規模の大小こそあれ、個人で事業を運営する事業主です。
相手方に失礼がないようにマナーを身に着けつつ、報酬について交渉する力、ニーズを引き出す力など、ビジネスにおいて円滑にコミュニケーションを進める力が必要になります。
また、案件をより多く獲得するには、自分の強みを理解し、SNSや交友関係を通じて効果的に営業する力も必要でしょう。
なお、このとき知り合いからお友達価格をお願いされることもありますが、お友達価格での案件受注はデメリットの方が目につくため、控えることをおすすめします。
最後に、フリーエンジニアは会社員と違い、完全に自己責任の世界です。
ケガや病気で仕事を受けられなくなっても、納期を忘れていても、守ってくれるものはありません。
そのため、自分の体調やスケジュールを厳しく管理する必要があります。
これらの能力が、今のフリーエンジニアには必要不可欠なのです。